ソーシャルメディアマーケティング、略してソシャマ。このみがノートに書きためた、企業のマーケティングやソーシャルメディア活用の情報をお伝えします。

800px-Toyota_FT-86_001

2012年5月13日
by このみ

ソーシャルメディア活用ケーススタディ#1 TOYOTA 「86シリーズ」

Date: 2012年5月13日

Author: このみ

From: ㈱マイネット・ジャパン ソーシャルメディアマーケティングの企画担当

Categories: Facebookマーケティング, マーケティングケーススタディ | Permalink

読了時間7分

今日はソーシャルメディアを活用したマーケティング事例として、TOYOTAをクローズアップ!川崎ちゃんが記事を執筆してくれました。


こんにちは。ソシャマノートFacebookページ運用を担当しています、川崎と言います。今回はトヨタ自動車が2012年2月に発売したスポーツカー「トヨタ・86」のプロモーションを、私が出来る範囲ですが考察してみました。


トヨタ・86シリーズとは

プロモーションを考察する前に、まずはブランド・商材を理解するため「トヨタ・86」について調べたことをまとめます。

「トヨタ・86」は、トヨタ自動車が富士重工業(スバル)と共同開発し、富士重工業が生産、トヨタ自動車が販売するスポーツカー。2012年2月2日に発表され、4月6日から全国で発売されました。

「トヨタ・86」開発の背景

一般的にスポーツカーはニッチな商品なので投資効率が悪いと言われています。熱烈なファンはいるもののターゲットの母数が少ないため、販売後しばらくすると売れなくなってしまうそうです。(ロングセラーにならなければ、開発費の回収は難しくなる)
何故トヨタは今回スポーツカーを売りだすことにしたのでしょうか??

理由は「若者の車離れ」に対する危機感だったそうです。近頃は車に対して、多機能や効率を重視する傾向があります。
しかし社内から「効率重視の車ばかりが増えて、本来あった車の楽しみ方 (車を運転する楽しさや、モノを操るワクワク感)が薄れてきているのでは?」「機能性や効率ではなく、走る楽しさを広めれば若年層に興味をもってもらえるのではないか」といった意見が出てき始めました。
そして2007年、全役員が集まる会議で『もうかる、もうからないに関係なく、みんなが買える、走りそのものを楽しめる車(スポーツカー)をつくろう』という結論に至ったそうです。

ロングセラー商品のコンセプトを継承した「86」

「トヨタ・86(ハチロク)」には元々モデルとなった車があります。

1983年に同じくトヨタ自動車が発売した「AE86」というスポーツカーです。「AE86」はチューニングのし易さから、スポーツカーにも関わらず長い間人気を誇った車です。「AE86」の「自分だけの1台を楽しみながら育てる」精神を継承し、「トヨタ・86(ハチロク)」は「ドライバーともに進化する」スポーツカーを目指して開発されました。そのためファンの間からは「ハチロク復活」や「新ハチロク」という愛称で呼ばれたりもしています。

ターゲット

メインターゲットは、かつてAE86(ハチロク)に乗っていた、あるいは憧れていた40歳代から50歳代の男性です。
ただし元々のねらいは「若者の車離れ対策」。価格も若年層が購入できるよう低価格に設定されているため、長期目線では、メインターゲットの子供に対する訴求も狙っている事が考えられます。

販売価格

販売価格は、ベースグレードの「RC」で199万円、標準グレードの「G」で241万円、上級グレードの「GT」では279万円、最上級グレードの「GT “Limited”」は305万円となっています。

販売実績

販売実績はとても好調のようで、2012年2月の発表から約1ヶ月間で月間販売目標の7倍に当たる7千台を受注。(海外展開も行っていくとか)

 

ここまでの調べで、開発者の熱意や事業としての力の入れようにも並々ならぬものを感じます。
車好きやにとってはスポーツカーの販売自体が少い状態だったため「86(ハチロク)」の発売はビッグニュース、まさに「待ってました!!!!」という感じだったのではないでしょうか。発売前からターゲット層の注目も相当集まっていた事が伺えます。

「トヨタ・86」のプロモーション

「トヨタ・86」のプロモーションは、ターゲットが限定されているので大体的にキャンペーンを行って数をとっていく方法は向きません。入口を狭めてターゲットのツボをついたコンテンツを用意する方が効果的です。スポーツカーとしては低価格ですが、高額な買い物なので長期的にアプローチし続ける必要もありそうです。

また高額な買い物の場合、消費者は特に下調べと検討を重ねます。自分と同じように購入を検討している人や既に購入した人の「商品」に対する評価や意見は、決断を後押しする重要な情報となります。したがってファン同士の意見交流が活発になるようにすることが大切です。

問題は「トヨタ・86」の場合、ファンが点在していて商品や車に関する話題を他のファンと共有しづらい事です。イベントやメディアで「トヨタ・86」の情報をニュースとして知る事はできますが、自分と同じように関心を持つ人を見つけるのは難しい。

では、実際にどのような取り組みをされているのでしょうか?トヨタ自動車が運営する、Web上のメディアをまとめてみました。

主なメディアは(1)トヨタ・86の公式サイト(2)Facebook連携のアプリサイト(3)Facebookページがあり、最終的な落とし所はコーポレートサイトからの店舗送客になっています。それぞれのメディアの特徴や使われ方をみていきましょう。

(1)「トヨタ・86」公式サイト:消費者が最初に情報をとりにくる場所


ニュースやイベントで「86」の事を知った人がまず最初に訪れてくる場所です。製品のコンセプト・価格・機能などの基本情報など「86(ハチロク)」の情報が網羅されています。

サイト内のコンテンツにはほとんど「いいね!」ボタンが設置されており、ターゲットは自分と同じ車好きな人が「86(ハチロク)」の何に関心が有り、どのような感想をもっているかを簡単に知ることが出来ます。

(2)Facebook連携のアプリサイト「86 SOCIETY」:消費者がつながり、車の楽しさを共有する場所


こちらはFacebookと連携したアプリ。ここでは直接「86(ハチロク)」の紹介をするのではなく、「車を楽しむ場」として使われています。

みんなで「オススメの峠ランキング」を作るコンテンツ、ドライバー同士が情報交換ができる掲示板が用意されています。スレッドも頻繁にたてられていて、交流が活発です。
同じエリアにいるのドライバーとも簡単に知り合う事が出来ます。この「86 SOCIETY」はまさしくファン同士が集まってつながる、「コミュニティ」を形成しています。

(3)Facebookページ:消費者同士の意見交流と情報収集の場


Facebookページではよりマメな情報発信がされています。
このページのすごいところは、投稿に対するファンの反応がとても積極的だという事です。よく見てみると投稿内容に秘訣がありそうです。ファンが話題にして盛り上がるようなネタの提供や問いかけをしています。投稿があるとファンは次々と自分の意見を書き込んでいきます。
こういった積極的な書き込みは、運営者にとってはもちろんのことファンにとっても貴重な情報です。みんなが「何を良いと思っているか」「何に不満があるのか」を知ることで、購入の決断をしやすくなります。

ソーシャルメディアの活かしどころ

ソーシャルメディアと連携した複数のメディアが運営されていますが、それぞれの使われ方を要約すると次の3つにまとめることができます。 

(1)「集まってきたターゲットをつなげてコミュニティを形成する事」
(2)「活発な意見交換が行われるよう、ターゲットが盛り上がる話題を提供し続ける事」
(3)「話題が増幅して、『トヨタ・86っていいよね』と思う人(潜在的なターゲット)を増やす事」

 
Youtubeにも動画が上げられていますが、活用している主なソーシャルメディアは今のところFacebookのみのようです。もし本当に上の3つを意図してプロモーションを考えていた場合、既存のメディアを使うのであればFacebookを使うのが最適といえます。(逆算になりますが)
狭く・濃く・熱いつながりを作るにはTwitterでは難しそうですし、mixiにはメインターゲットとしている40代~50代男性は他の2つのと比較すると少なめです。

イベント開催や実店舗でのキャンペーンも

またWebだけではなく、実店舗での取り組みも。
「AREA86」と呼ばれるいくつかの店舗では「86(ハチロク)」専門スタッフが常駐し対応してくれます。(「スポーツカー好きが集う大人のたまり場」として、店舗のメディア化をしている)

キャンペーンも実施中です。
気になる人は要チェック!! 「トヨタ 86」無料試乗キャンペーン!!

会社は違いますが、オリックス自動車でもキャンペーンが行われています。
オリックス自動車、トヨタ「86」とスバル「BRZ」のレンタカーキャンペーンを開始

発売前にはイベントでの試乗会も実施されてました。
トヨタ「86」に乗るチャンス! お台場モーターフェスティバルで試乗会

まとめ

この取り組みでトヨタ自動車は、「86」を媒介として「スポーツカー文化」を長期的に育てる地盤を作ったのではないかと思います。車のようにターゲットも限定されていて高単価な商品は、ソーシャルメディアの活用が難しいのではないかと思っていました。(今もそう思います。)けれど「使う意義はある」と言えるのではないでしょうか?ソーシャルメディアの活用にとって重要なのは「市場の状態や商品の特徴、そしてお客様のことを理解した上で、コミュニケーションを設計をする事」だと感じさせられる事例でした。

うーん。なるほど…商品の特徴や背景によってソーシャルメディアの活かし所も変わってくるんだね。


うん。これまではソーシャルメディアのみに焦点をあてた事例紹介をしていたのだけれど、今回は商品の単価・開発企画の背景も調べ視野を少し広げてみました。とても勉強になります。


全部を調べるのは中々大変そうだけど、このケーススタディはぜひ続けて欲しいと思います。川崎ちゃん、今日はどうもありがとう。



 

本日はここまで。みなさん最後まで読んで頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いします!


muji福curryスゴロク

2012年4月26日
by このみ

無印良品・スターバックスコーヒージャパン担当者が語る「ソーシャルメディアコミュニケーションの実際(後編)」【Web広告研究会セミボラ参加レポート】

Date: 2012年4月26日

Author: このみ

From: ㈱マイネット・ジャパン ソーシャルメディアマーケティングの企画担当

Categories: Facebookアプリ企画 | Permalink

読了時間6分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです!前回に続き、今日もWeb広告研究会セミボラの第三部「ソーシャルメディアコミュニケーションの実際」のレポートを書きました。(前編はこちら
後編では費用対効果や運用に対する考え方をまとめます。


Ustやつぶやきのアーカイブがありますので、ぜひこちらもご覧になってください!(*’-'*)b
http://www.ustream.tv/recorded/21981160
http://togetter.com/li/291078

(4)費用対効果の考え方

前編ではソーシャルメディアがロングテール対策の1つとして、全体の数字から見れば割合は小さいけれど、売上や送客に少なからず貢献しているというお話がでてきました。では運用の費用対効果はどうなんでしょうか?

ここで特に印象に残った話は、長見さん(スターバックスコーヒージャパン株式会社)がしていたお話です。
お話を伺っているとソーシャルメディアで売上を伸ばすというよりも、消費者との接触時間をつくるという考え方をされているようです。

長見さん:「Webかテレビしかパワーのある接触メディアがない状況になりつつあると感じている。」

消費者がテレビの前で過ごしていた時間もだんだんWebにシフトしていると言われる中、さらにWeb上では消費者がソーシャルメディアに触れている時間の割合が増えてきてます。
ソーシャルメディアの利用実態について多様なデータを提供している「ソーシャルメディア白書2012(翔泳社)」にも、インターネット利用時間におけるソーシャルメディア滞在時間の比率が増加傾向にある事を示すグラフが載っています。(一部転載)

長見さん:「1人の消費者がソーシャルメディアに触れる時間が増えている。今踏み出さないと接触時間が大幅に減るかもしれない。そんな状況で『やる・やらない』を考えた時『やるべき』という答えになりました。はじめるタイミングも(ソーシャルメディアの)ユーザー数が伸びている時期から早めに取り組まないと、後から追いかけるのは大変。」

コストについては「メディアの投資効率という意味では最適化されるだろうという考えでスタートしているので、利益はでないかもしれないけれど、コストのコントロールはできている」とのこと。

お客様の生活の中に入っていく。新しい可能性を感じたキャンペーン

風間さん(株式会社良品計画)の場合は、アカウント運用そのものにコストをかけるよりは、コンテンツにコストをかけていると言います。アカウント運用に時間を割くと、費用対効果に見合わないと感じているそうです。(ちなみに1日に1時間程の稼働だそうです)

アプリ開発やメディアの開設には費用がかかりますが、これまで行った取り組みに「新しい可能性を感じたことがあった」と言います。

年末年始に行われた「MUJI福CURRYスゴロク」というキャンペーン
これは「MUJI LIFE」というソーシャルメディアと連携したアプリで行われたキャンペーンです。

スゴロクをプレイして、クーポンやコインがもらえるというものですが、これがなかなか中毒性が高かったようで多くの方が繰り返しプレイしていたよう。
結果、合計で200万回のサイコロがふられ、3万人が参加。そのうち1万人にクーポンを発行、延べ人数でおよそ9700人の方が店舗へ来店されたそうです。( スゴイ数字!)

中にはトータルで1700回もプレイする人もいたとか。時間で換算すると大体15時間くらいプレイしていたことになります。売上も予想の倍になったそうですが、「それよりも長時間滞在してもらえた事に一番の価値を感じている」と言います。

風間さん:「結果の数値として売上を追いかけてはいますが、CRMにおいてはお客様との接触時間をいかに獲得していけるかを重視しています。SNSが消費者の生活の一部になってきている今、これまでのような財布の中の取り合いではなく、生活の中にいかに接点を設けていくかが大切だと感じています。」

(5)運用に対する考え方

ところでアカウントの運用については、トーン・マナーや対応方法などガイドラインを設けているのでしょうか?1人が運用していると、異動になった時引き継ぐのが大変そうですがその変はどう考えているのでしょう?o(’-’*)

これに関しては基本的にはお二人とも同じ意見。

長井さん:「リスク管理についてはガイドラインを設ける必要があると思いますが、企業対お客様という事に変わりはないので特別に考えてはいません。もし担当者が変わってお客様への対応が大きく変わったとしたら、会社がおかしくなっているという事になってしまいます。」

風間さん「担当者によって投稿の内容や個性が変わることはそんなに影響はないと考えています。無印良品のアカウントは消費者からの質問に基本的に答えるようにしていますが、どちらかというとそういった対応やサービスのレベルが変わらない事の方が大切。」

「ソーシャルメディアだからといって特別なスキルは必要ないと思っている。基本的には店頭での接客と変わらない」
テクニックやスキルよりも、この「一貫した接客」が両社の成功の秘訣かもしれません。(=o=*)

「ソーシャルメディアを使って良かった事」

ソーシャルメディアを初めて、売上や流入、費用対効果以外に良かった事があったそうです。
それは「お客様からポジティブなフィードバックを得られるようになった事」

よく「傾聴」というワードを見聞きすることが多いソーシャルメディアですが、ソーシャルメディアだからこそ聞ける「要望や改善」は無く、店舗で頂く内容とさほど変わらない。

それに対して「ありがとう」や「愛用してます」など、ポジティブな声は以前より届きやすくなったと言います!

ポジティブな発言を見つけたら、関係部署や店舗に教えてあげるんだそう。これが社内でもモチベーションのアップにつながるそうです。(確かにクレームの電話はしても、わざわざ「ありがとう!」を言うために問合せはしないかも。)

これが実は企業にとって一番のメリットなのかも!気軽に発信できるソーシャルメディアの良いところですね。
関係者にきちんとシェアすることも担当者の重要なお仕事。それにこれならすぐにでもマネできそうな取り組みです!(^-^*)

感想

このセミナーに参加して思ったのは、「ソーシャルメディアの活用」というのは企業活動のごくごく一部を担うものだということ。これからもきっと多くの事例が生まれると思いますが、それらはあくまで大きな活動の中の断片でしかなく、しかも「その企業だからできたこと」で決して真似をすることはできないもののはずです。
そういった画期的な取り組みを見つけたら、ソーシャルメディア以外のところにも目を向けてより大きな視野で、これまでの経緯や企業哲学も含めて学びとる必要があるのだなあと、今回のセミナーで感じました。

 

セミナーのレポートはここまで!あくまでこのみがお二人の話を聞いて感じたことなので、気になる方はUstを見て自身の感想をつけてみてはいかがでしょうか?本当に勉強になりました。主催者の皆様、そして長見さん、風間さん、貴重な機会をいただいてありがとうございました。


サムネイル

2012年4月24日
by このみ

Web広告研究会セミボラ参加レポート 第三部:【ソーシャルメディア コミュニケーションの実際(前編)】

Date: 2012年4月24日

Author: このみ

From: ㈱マイネット・ジャパン ソーシャルメディアマーケティングの企画担当

Categories: Facebookマーケティング | Permalink

 

 
読了時間5分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです。
4月20日(金)、Web広告研究会が主催する『第二回東北セミボラ(セミナー&ボランティア)』へ参加してきました!(セミボラに関する詳細はこちら



こちらのセミナーの第三部がとても勉強になったので、今回はそのレポートを書きます。

ソーシャルメディア コミュニケーションの実際 -担当者の本音-


第三部は、スターバックスコーヒージャパン株式会社の長見 明さんと、株式会社良品計画の風間 公太さんが登場。ソーシャルメディアを活用する企業として有名すぎる2社です。

テーマは「 ソーシャルメディア コミュニケーションの実際 」

結論から言うと、両社に共通していたのは「ソーシャルありきではなく、課題解決の手段のひとつがソーシャルメディアだった」という事です。そのため何か無理をしてソーシャルメディアで成功しようという空気は全くなく、極めて自然な運用をしているようでした。

「企業活動でソーシャルメディアをどう扱っていけばよいのか?」

お二人のお話にはそのヒントが沢山ちりばめられています。このレポートでは、特に印象深かった話をとりあげたいと思います。
少々長くなりそうだったので前編と後編に分けます。

(前編)
(1)両社の取り組みと運用体制
(2)ソーシャルメディアをはじめたきっかけ
(3)ソーシャルメディアって儲かるの?
(後編)
(4)費用対効果の考え方
(5)運用に対する考え方

 
Ustやつぶやきのアーカイブがありますので、ぜひこちらもご覧になってください!(*’-'*)b
http://www.ustream.tv/recorded/21981160
http://togetter.com/li/291078

(1)両社の取り組みと運用体制

まずは両社の売上や取り組みがスライドで登場。

ちなみにそれぞれのソーシャルメディアがどれくらいの規模なのか表を作成してみました。

こんなに大きな規模のページ(しかも複数!)を運営していますが、どちらもソーシャルメディアの運用自体は担当しているのがたった一人(しかも兼務)です。
ソーシャルメディアを活用する企業として有名すぎる2社なので、てっきり専門のスタッフがチームを組んであたっていると思っていたましたが、力のかけ具合は他の企業とさほど差がありません。(というかむしろ、かかっていないくらいでしょうか。)

その他に共通していたのは「結果的にうまくいった」というコメント。どうやら当初はさほど力を入れていなかった?
そんなお二人がソーシャルメディアをはじめた理由は一体何なのでしょう?o(’-’*)

(2)ソーシャルメディアをはじめたきっかけ

無印良品の場合

無印良品は2009年の10月からTwitterをオープンしています。

風間さん:「ソーシャルメディアの活用はあくまで課題に対するソリューションとしての手段であり、ソーシャルメディアで何かしたいという思考からではなかった。」

ここで出てきた課題とは「商品紹介」の事。
無印良品ではECサイトを運営しており、そこではおよそ7000アイテムを販売しているそうです。
この膨大な数のアイテムを既存メディアだけで紹介しきることはとてもできません。しかし他の商品だって自信を持っておすすめできる物。どうやったら多くの商品を消費者に伝える事が出来るだろうか?その方法の1つがTwitterだったと言います。

スターバックス コーヒー ジャパン の場合


一方のスターバックス コーヒー ジャパンは震災が引き金になったとか。Twitterの公式アカウントがオープンしたのも2011年3月16日と地震の直後です。

長見さん:「その前から『キャンペーンを行うのにTwitterとか使わないと盛り上げづらいね』という話はあったが、直接のきっかけは3月11日の地震でした。」

当時アカウント開設に踏み出した理由は「パートナー(従業員)との連絡手段をつくるため」だったと言います。地震が起きてしばらくは安定して連絡を取ることができなかったため、Twitterを開設して社内でフォローしてもらうことから始めたそうです。(Facebookはそのついでだとか)

ソーシャルメディアを活用している企業として代表的なスターバックスコーヒージャパンですが、元々はマーケティングに使おうというわけではなかったんですね。これはとっても意外でした!

(3)ソーシャルメディアって儲かるの?

「ソーシャルメディアって儲かるの?」
このズバリな質問にスバリと答えてくれたのは㈱良品計画の風間さん。

ここでは「儲かります」と一言。

ECサイトを持つ無印良品では、ソーシャルメディア上で紹介した商品は前日と比べて売り上げが1.5倍~3倍になるそうです。中には品切れになるケースも。

風間さん:「ただ、儲かりますと言っても売上全体からみる金額の割合はそこまで大きいわけではない。」

ソーシャルメディアで紹介する商品は他のメディアでも取り扱われるような高単価の目玉商品ではなく、単価の低いアイテム(100円~2000円程度の小物)が多い。
風間さん:「打率も3割くらいで。たまに満塁ホームランが出ればよいくらいの気持ちです。」

運用上で重視する数値は、売上だと言います。
風間さん:「小売なので結局いくら売れたかというところが大事。社内で数値を報告するにもエンゲージメントなどはわかりづらいのであまりみていない」

ソーシャルメディアの運用は、あくまでロングテール対策として取り組まれているんですね。
確かにソーシャルメディア上では高価な商品よりも低単価な商品の方が、消費者としては反応しやすいです。判断の障壁が低いし、細々した必需品は購入する頻度も高そうです。これは小売の有利なところ。商品を紹介する際は、ほかのメディアとの出しわけを考えながら相性の良い商品をセレクトすることがコツなんですね。

 

今日はここまで。後編では費用対効果と運用に対する考え方をレポートします。(木曜日アップ予定)お楽しみに!


後編はこちらからご覧いただけます!

無印良品・スターバックスコーヒージャパン担当者が語る「ソーシャルメディアコミュニケーションの実際(後編)」【Web広告研究会セミボラ参加レポート】

samnail_kawasaki1

2012年4月19日
by このみ

超簡単!Facebookページ投稿を分析・改善してエンゲージメントを高めよう!

Date: 2012年4月19日

Author: このみ

From: ㈱マイネット・ジャパン ソーシャルメディアマーケティングの企画担当

Categories: Facebookマーケティング | Permalink

 
読了時間5分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです。みなさんは普段Facebookページの投稿を何気なくみていますが、きっと目にしたもの全てに反応しているわけではないと思います。投稿の反応数をあげるために、運用者はどのようなPDCAを行っているのでしょうか?今回はソシャマノートのFacebookページ運用を担当している川崎ちゃんに、投稿内容の分析・改善方法を教えてもらいます。


こんにちわ。ソシャマノートFacebookページ運用を担当しています、川崎といいます。今日はソシャマノート流の「投稿内容の分析・改善方法」を書いてみたいと思います。


投稿はエンゲージメントを深める役割を担っている。

まず、私たちはFacebookページ運用において投稿を「エンゲージメントを深める」ための手段として考えています。「『ページの規模を大きくする施策』『エンゲージメントを深める施策』の両輪を回す事が大切だ」という事は多くの運用者が気づき始めています。診断アプリやプロモーションなど、ページの規模を大きくするような施策にどうしても目が奪われがちですが、それ以上に必要なのはエンゲージメントに直結するページのコンセプトやコンテンツのブラッシュアップです。

「誰」に「何」を「どのように」伝えるのか。
あなたのFacebookページは、ファンとのコミュニケーションをした先にどんな世界を描いているでしょうか?
それが出来ていなければ、いくらファンが増えたとしても空洞化した「がらんどう」なFacebookページができるだけになってしまいます。

コンセプトやコンテンツを伝える「投稿内容」がユーザーとの関係性を築くのに大きな役割を担っているのは間違いないですよね。
 

ファン獲得のためのバイラル施策も、投稿がしっかりしていれば反応数を維持できる

私たちのFacebookページは比較的成功しています。(ファン数も集まり、反応数も一定水準を上回っている)
ファン数を見れば「診断アプリのHit」に注目が集まりますが、やはりそれだけで成り立っているかと言われればそうではありません。診断アプリのリリース後、私たちはそれまで以上に「日々の投稿」のPDCAに従事してきました。

こちらはソシャマノートFacebookページのファン数推移を表したグラフです。
一目でわかる通り、診断アプリをリリースした2月10日を境にグラフが急上昇しています。

多くの試行錯誤をした結果、自分たちが予想したよりも遥かに多くの方々が診断アプリに興味をしめしてくださりバイラルを起こす事が出来ました。リリース前は700人弱だったファン数も5日後には10000人を超え、ページの規模が飛躍的に成長しました。

しかし肝心なのはここからです。一般的にはこういったバイラル重視の施策は定着率が悪く、あまり意味がないのではないか?という懸念があります。ファンが定着しなければ成功したとは言えません。リリース直後は数字も跳ね上がり続けていたため比較することができませんでしたが、現在は大分落ち着いてきました。以下の表はソシャマノートで計測した診断アプリ導入前後と現在の数値です。

結果、ファン数は爆発的に増え、同時に反応数も維持することが出来ました。数値も以前より良くなって、1%を維持することが出来ています。ファン数が1万人を超えるFacebookページの平均と比べれば良好といえるでしょう。

以前「診断アプリはテーマ設定が命!企画で押さえるべき3つの肝。」でも書いたように、企画の段階で診断アプリのテーマ設定に気を配った事も要因の1つですが、ページの規模を大きくする施策と同時に「エンゲージメントを深める」事も意識して投稿をしていたのが反応率の維持につながったと考えています。

特に診断アプリのリリース直後は、ページのホストキャラクターである”このみちゃん”を今まで以上に押し出していきました。

▼投稿例


キャラクターとして好きになってもらう事で、ページへの愛着も持ってもらいたかったのです。ただあまり媚びすぎるのも良くないと思うので、あくまでこのみちゃんのビジョンや感性に共感してもらえたらいいなという気持ちで投稿をしていました。

診断アプリのリリースで『ページの規模を大きくする施策』と『エンゲージメントを深める施策』は常に表裏一体で考えるべきだという原体験が生まれました。

ソシャマノート流 Facebookページ投稿の「PDCA」

それではソシャマノートでは一体どのような分析と改善を行っているのか?(やっと本題)
Facebookページの投稿内容は因数分解すると次のように表す事が出来ます。

コンテンツ × コミュニケーション × インプレッション数

日々の投稿の分析と考察を行うには、それなりの量と期間オペレーションをしなくてはいけません。また投稿時間や回数といった点も大切ですが、それは枝葉にすぎません。重要なのはコンテンツ(発信する内容)とコミュニケーション(伝え方)です。テコいれをするならまずは投稿そのものに集中するべきでしょう。数値を使った細かい分析は一定のクオリティと反応数を出せるようになってから実行する方が効果が出ると思います。今回は投稿の「コンテンツ」と「コミュニケーション」の分析にフォーカスします。

STEP1 インサイトのデータで投稿のランキングを作る

私たちの場合は最初に投稿レベルのデータをインサイトでダウンロードし、エクセルで反応数にソートをかけて「トップ30」と「ワースト30」でランキングを出しました。

1つ1つの投稿内容に目を通し、良い投稿と悪い投稿の中から頻出するワードや要素を抽出していきます。割とブレスト的な感覚です。

STEP2 反応の良い投稿と悪い投稿に見られる傾向

次にSTEP1の要素やワードを見ながら、反応の良い投稿と悪い投稿の傾向を考えます。

この時私が痛感したのは、運用者の目線だけでは気付かないことが沢山あるということです。できるならば客観的な視点を得るためにチームでMTGを行い、複数人の意見を聞きながらディスカッションをするのが良いです。そうして徐々に傾向・パターンを作りあげていきます。

STEP3 「コンテンツ」「コミュニケーション」に分類してオペレーションに落とし込む

STEP2で出てきた傾向・パターンの要因が「コンテンツ」にあるのか、それとも「コミュニケーション」にあるのかを考え分類します。両者は改善のアプローチがまったく違います。一度切り離して考える事によって問題がクリアになりました。

例えば、単に投稿内容そのものを見ていたら「BtoBの記事は反応が悪いからやめよう」という話になっていたかもしれません。けれども伝え方にも焦点を当てる事で「失敗する傾向にあるコンテンツも、コミュニケーションの手法を改善すれば成功パターンへシフトしていくことができる」という学びを得る事が出来ました。
現在はこの表を意識して運用を行っています。まだ大きな成果は出ていないものの、平均反応数は徐々に底上げされています。

投稿内容をお決まりパターンで固めてしまうのもそれはそれでつまらないので、たまには変化球を投げてみたいと思っていますが、「王道!と思って投げるのか」「変化球だ!と思って投げるのか」を自分で意識できているかは、その後のPDCAで重要になってくるのである程度の型を持つことは必要だと考えています。みなさんのページでも「王道の投稿」を作ってみてはいかがでしょうか?^^

その時この手法が参考になれば幸いです。
 
 

うむむ。なるほど。投稿内容のランキング(具体的事象)から要素とパターンを抽出して(事象の抽象化)、実際にどんな投稿をすればよいか具体的に落としていくんだね。ある程度の期間をとってやらないと効果がでなそう。


そういった意味ではこうした分析を定期的に行う事で、毎日の反応数に一喜一憂する事も減って運用者も長期目線で運用行うことができます。逆にストレスが減るかもしれません。


そっか!安定的な運用のためには、定期的な分析は必要だよね!川崎ちゃん、今日はどうもありがとう!次回もよろしくお願いします!


肉食系ガツガツ上司

2012年4月18日
by 上原 仁

タイプ別:思いのままに上司を操縦する方法(後編)「いやがる上司にソーシャルメディアを始めさせよう」 

Date: 2012年4月18日

Author: 上原 仁

From: 74年生。滋賀県出身。神戸大学経営学部卒。現在は東京在勤。株式会社マイネット・ジャパン 代表取締役社長。事業領域はモバイルウェブ。 3万店舗が利用するモバイルASP - katy:ケイティや参加型ニュースサイト - newsing:ニューシングを運営。個人の専門は経営戦略、マーケティング

Categories: ソーシャルメディアお仕事活用術 | Permalink

読了時間3分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです。お仕事活用術第二段!前回は「仕事を楽しくするために、自分の上司のタイプを知ろう」という内容でした。今度は「タイプ別上司の操縦方法」がまるわかり?頑固な上司にソーシャルメディアを始めてもらうにはどうすればいいのでしょうか?それでは仁さん、今日もよろしくお願いします!


タイプ別:上司の操縦方法!

こんにちは。マイネット・ジャパンの上原です。前回は上司を操縦する前に「上司のタイプ分け」をしてみました。あなたの上司がどのタイプに当てはまるかチェックできましたか?

タイプ別:思いのままに上司を操縦する方法(前編

これからこのタイプ別に上司を動かす方法を勉強していきます。今回のテーマは「ソーシャルメディアを上司に使わせる」です。

オジサン化してしまった上司たちは新しいモノへの感度が落ちてしまって、若手には当たり前になっているFacebookやTwitterにもなかなか手が伸びないでいます。プライドだけは高かったりするので、メディアでも報道されて「やってて当然感」が漂う今となっては余計に手を出しづらくなっています。

しかし企業広報や採用活動はもちろんのこと、取引先とのコミュニケーションや社内の情報共有までソーシャルメディアを使わなければ立ち行かない場面も出てきている昨今、上司がソーシャルメディアを使ったこともないとなるとあなたの部署や会社全体までが社会からおいてけぼりにもなりかねません。

ここはあなたが一肌脱いで、タイプ別にぴったりな説得方法で上司にソーシャルメディアを使わせてみせましょう。

Aタイプ:肉食系 ガツガツ上司

(特徴)
気合が溢れる攻撃的な上司。営業部に多く生息している。
体育会系出身者が多く、昭和の香りが漂っている。現場重視だがガン詰めしてくる傾向がある。
好物:目標・達成
嫌いなもの:屁理屈


【操縦方法】
このタイプの上司は勝ち負けに超こだわりますので、ライバル上司を引き合いに出すと効果テキメンです。「隣の●●課長はフォロワー500人いるらしいですよ」「●●課長に負けてていいんですか?」あたりの焚き付けが思いのほかクリーンヒットします。

それでも届かないときは「(聞こえよがしに)やっぱ今どきソーシャルわかってる人じゃなきゃついていけないよなー」あたりの言葉でガツガツ上司の支配欲をくすぐってあげましょう。すぐカッチーンと頭にきて動き始めます。

ただしあなたの未来がまっ暗になる恐れがありますのでやりすぎにはご注意ください。

Bタイプ:クール系 テキパキ上司

(特徴)
いつも冷静で論理的。管理・技術系の部署に多く生息する。
理系的ですべて数字で表す姿は機械のような冷たささえ感じるが、好き嫌いで判断をしないので公正に評価される。
好物:明確なルール
天敵:感情的な上司


【操縦方法】
Bタイプの上司は因果関係のはっきりしたものはすんなり受け入れますので、「Facebook国内成功事例の85%の施策責任者が、個人でもFacebookを利用しているそうです。課長も利用してください」というような数値の裏付けで提示するとすぐ動いてくれます。

もし効かなかったときはもっと上の上司を使いましょう。Bタイプは組織のルールを遵守しますので「●●部長の命令です」という手法は即効性ありです。

Cタイプ:創作系 ヒラメキ上司

(特徴)
天真爛漫なアイディアマン。部下とは友達のような関係になるタイプ。企画系の部署に多く生息する。オープンで接しやすいが、あまり面倒はみてくれない傾向がある。上司の技を盗める人は相性がよいかも。

口癖:「課長になんてなりたくなかった…」


【操縦方法】
Cタイプの上司は元来新しいもの好きですので実はこっそりと過去に手を出していた可能性が濃厚です。なので「C課長ならもちろんやってますよね?」と話を振るとしれっとアカウントを持っていることが多いです。ちなみに彼らはなぜか匿名でやりたがる傾向があります。

もし本当にやっていなかった場合は今更ツイッターやFacebookをさせるのは至難の業です。ここは敢えて「最近アメリカだとピンタレなんとかってのがすごいらしいですね、たぶんうちじゃ誰もやってませんけど」なんて伝えてみましょう。翌週にはPinterestの面白さを周りにコンコンと語っていることでしょう。

Dタイプ:癒し系 ホンワカ上司

(特徴)
面倒見がよく、縁の下の力持ち的な存在。バックオフィスや顧客サポート系の部署の水がよく合う。ホンワカしすぎてて、意識の高い若者からは物足りなさを感じられるかも。

好物:「ありがとう」の言葉
得意技:ノミニケーション


【操縦方法】
Dタイプの上司は自分のためにはなかなか動きませんが部下の悩みなどには身を乗り出してきます。なので「部署のみんな、悩みとかグチとか全部Facebookでやってますよ」なんて伝えたらまずイチコロです。気づいたら部下のすべての投稿にいいねをつけてることでしょう。

 

どうでしょう?あなたの上司の操縦法は見つかりましたか?
もしまだ上司のタイプがわからないときはこれらのメッセージを全部上司に投げかけてみてください。きっと反応の強さで上司のタイプも見えてきますよ。

なるほどー!タイプによってこんなに対応が変わっちゃうんだね!びっくり。ところで仁さんは自分でどのタイプだと思いますか?このみの予想では、「Aタイプ:肉食系 ガツガツ上司」なのだけれど!

うん?俺はそんなガツガツしてないぜ。

ふーん・・・そっかぁ残念。このみはグリーの社長みたいな、肉食系・ガツガツな上司が良かったなあ。

カッチーン!!

それでは本日はここまで!仁さん、どうもありがとうございました!
また次回よろしくお願いいたします!

 

タイミングから考察する、FacebookがInstagramを買収した理由

2012年4月16日
by 辻 将也

タイミングから考察する、FacebookがInstagramを買収した理由

Date: 2012年4月16日

Author: 辻 将也

From: マイネット・ジャパン 執行役員 CRM事業部長 / 2007年9月、マイネット・ジャパンに参画。多数の部門立ち上げを経験した後、現在は外食企業向け事業の責任者を務める。ソシャマノートブログでは、いつかこっそりネタエントリーを書こうと画策。

Categories: Facebookマーケティング, ニュース | Permalink

 
読了時間4分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです!先週は「FacebookのInstagram買収」のニュースが多くのネットメディアで報じられ話題をにぎわせました。今回の買収にはどのような意図があったのでしょうか?ソソシャマノート運営チーム、辻さんが考察をまとめてくれました。


Facebookによる買収劇、その背景は?

先週飛び込んできたFacebookがInstagramを10億ドルで買収するというニュース。日本でもソーシャルメディア上を中心に大騒ぎとなりました。まだ利益を生み出していないサービスがこの金額で買われるというのは色んな意味で凄いことですよね。

今回はこの買収劇の「理由」を考察してみたいと思います。

大前提としてFacebookはNo.1ソーシャルプラットフォームの座を降りる気はないということ。そして引きずりおろされることを一番恐れています。かつて自身がMyspaceをそうしたように。

背景にある大きな理由は、技術的なノウハウがどうこうとか細かい点ではなくプラットフォームとしての地位を維持し続けることであることは間違いないと考えます。じゃあ、そのために「Instagramが選ばれた理由」とは何なのか?が主題です。

なぜこのタイミングだったのかをみると、3つのポイントが浮かび上がってきます。

● Googleによる「これまで」の動き
● Pinterestが示す「これから」の脅威
● IPOを控える「まさに今」の機会

Facebookがプラットフォームの覇者であり続けるために出した結論を、上記に合わせて説明していきます。

Instagramを欲したGoogle


Instagramの買収したいと考えていたのはFacebookだけではありません。Googleも1年以上の間、本腰を入れて交渉していたとみられています。GoogleがInstagramを求める理由もソーシャルプラットフォームにおける影響力を増したいという思惑でしょう。

プラットフォームは多くの人が利用するからさらに多くの人が集まるというスパイラルですから、3000万ユーザーを超えなお増え続けるInstagramをGoogleが手にすることはFacebookにとって面白いはずがありません。もちろんInstagramが大きな資本を得て勢力を強めるというのも同様です。

プラットフォーム、もっと言えば世界のインフラへと向かう道程において、現在最も警戒すべきライバルの動きに先んじたということでしょう。

ちなみに、かつてGoogleがYoutubeを買収した金額は16億5000万ドルです。Youtubeも当時赤字だったと記憶してますが、Instagramの1.5倍のお値段。Googleにとっては今回Instagramを逃したことの方が後々痛手になる可能性もありますね。

Pinterestが再認識させた画像の重要性


Instagramと同じく画像をキーにしてメキメキ台頭しつつあるサービスの1つがPinterestです。
コンテンツ視認性の高さと手軽さを兼ね備えたPinterestは、ユーザー同士の画像を介したコミュニケーションの有用性を改めて明白にするものとなりました。アメリカではFacebookとTwitterに次ぐ訪問数を持つメディアにまで成長したとの報告がありましたね。

【参考】「Pinterest」の利用が急増、米国でFacebookやTwitterに次ぐソーシャルメディアに – ニュース:ITpro

Facebookが自社開発でなく買収という形で画像関連の動きを速めたのも、この脅威に対抗するための選択でしょう。

じゃあInstagramじゃなくPinterestを買収するっていう手もあったんじゃない?ということも考えられます。

しかしながらPinterestが抱える著作権、肖像権問題のリスクもあり、結局現時点では時間と労力がかかるとの判断ではないかと推測します。

IPOによる資金調達のブースト


こちらも先日の話ですが、Facebookがその上場先をNASDAQに決定したのではないか、との報道が流れました。

【参考】ソーシャルメディア : 50億ドル調達のFacebook、上場先はNASDAQが有力 | RBB TODAY

早ければ5月と噂されるIPO。Facebookとしては調達できる資金がいくらになるか、そしてできることであればそれを最大化したいと考えるのは当然です。

世間に企業価値を「より高く」判断させるための手っ取り早い手段として、インパクトのある出来事を発生させる。まさに今がInstagramの買い時だったということです。早すぎても、もちろん過ぎてもダメ。一番注目の集まる時期だからこそ効果が高いのです。

なお、これまた余談ですがGoogleがNASDAQで株式公開したのは2004年の8月。実はその1か月前に画像系サービスのPicasaを買収しています。なんか被りますね。

「これまで」と「これから」という外部要因を踏まえ、「まさに今」となった買収。その価値をはかる意味でも先に述べたIPOが最初の試金石となるはずです。

タイミングから考察した買収理由、いかがでしょうか。ご意見などあればぜひお聞かせくださいませ。

 

なるほど…Facebookが望む立ち位置・Googleとの関係性、そしてIPO。様々な要因をこの「タイミング」からひも解く事ができるんですね!このみは先週のニュースを見ただけでは、ここまでの事を想像することはできませんでした(>_<) こういった考察は継続的に業界を追いかけていかないとできませんね(’-’*)大変勉強になりました!辻さんありがとうございました!


a0002_007113_m

2012年4月12日
by 篠宮 純

営業マンが企業へのFacebook提案で使える質問「SPIN」

Date: 2012年4月12日

Author: 篠宮 純

From: 2007年4月にマイネット・ジャパンに入社。入社1年目から当社の営業部門立ち上げに参画し、現在は企画営業のリーダーを務める。ソシャマノートブログでは営業目線で記事を執筆。

Categories: Facebookマーケティング, 営業 | Permalink

 
読了時間3分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです!今日はソシャマノート運営チームの篠宮さんが営業担当者の目線で記事を執筆してくれました。ソーシャルメディアマーケティングを強みに営業をする場合、どのように対話をすればいいのでしょうか?今日は営業における質問力に注目してみました。


「SPIN」を意識した質問で課題解決のヒントをつかむ

法人営業、特に大型商談を成功させるための考え方に「SPIN」というものがあります。これはクライアントに対しての質問の種類についてであり、この「SPIN」を意識した質問をおこなうことでクライアントの本質的な課題を解決する提案のヒントをつかめるかと思います。

今回はこのSPINを使ってFacebookを企業へ提案するケースについて書いてみたいと思います。SPINについて詳しく解説すると非常に長くなるのですが、1980年代に開発されたものでマイクロソフト、IBM、AT&T、ゼロックス等が採用してきたセールスの考え方、質問の考え方です。詳しく知りたい方は大型商談を成功に導く「SPIN」営業術を読んでもらえればと思いますが、まず、質問の内容を大きく4つに分類します。

例えば、以下のような質問内容になります。

SPINが与える影響

次に各質問がクライアントに与える影響です。

それぞれの質問がもつ効力を意識し、規模やフェーズに合わせて切り替える必要があります。

理想的な質問の流れ
大型商談を成功に導く「SPIN」営業術には「一流のセールスパーソンは端的に状況質問をして、問題質問に素早く移行し、潜在ニーズを見つけ出し、示唆質問で潜在ニーズを顕在化させ、解決質問で解決策に目を向かせこれをクライアントに語らせる」とあります。

状況によって変えていくことはもちろん必要ですが、まずはこの流れを基本に商談を進めるとスムーズにいくかもしれません。

SPINの活用方法

このSPINをFacebook提案に適用してみました。僕の場合は以下のようになります。


本質を導き出すための質問をしていくことは、良い提案を生みだすために欠かせません。このような質問を意識することで、クライアントの本質的な課題を解決する提案を可能にする一助になるのではないでしょうか??

 
 

なるほど!良い提案をするには、企画力の前に質問力が必要なんだね。顧客のニーズを的確につかむこと、そしてクライアントの気持ちを引き付けるには良い質問が欠かせない。時には状況を打破する武器にもなるのですね!すごい!勉強になりました。篠宮さんありがとうございました。


Dチーム「ちがいのわかる男たち-リーデルgirlにむらがれ」_イメージ図

2012年4月11日
by このみ

第一回「勝手にプロモーション甲子園」 イベントレポート(後編) 

Date: 2012年4月11日

Author: このみ

From: ㈱マイネット・ジャパン ソーシャルメディアマーケティングの企画担当

Categories: Facebookマーケティング, ソーシャルメディアお仕事活用術 | Permalink

読了時間6分

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです!
3月29日に行われた、「勝手にプロモーション甲子園」。イベントレポートの後編をまとめました!後編では各チームの企画をご紹介していきたいと思います。それではさっそくいってみよーう!


※イベント主旨やセッションの様子は第一回「勝手にプロモーション甲子園」イベントレポート(前篇)をご覧ください^^

企画のテーマ

今回だされた企画のテーマはこちら。

このテーマを考える時にポイントになるのは「リアル→ウェブ→リアル」または「ウェブ→リアル→ウェブ」の循環構造。リアルでの体験とソーシャルメディア上での広まりをどう作っていくかという課題です。

ちなみに、リーデル・ジャパンさんではすでにテイスティングセミナーやイベントを行っています。
現在は東京と大阪を中心に20名規模のイベントを多く実施されていますが、今後は地方都市でも開催して人数も30名程度のものを実施したいと考えているそうです。このニーズを踏まえた企画は実現度が高いということになります。

それでは各チームの企画を順番にみていきましょう↑↑チームはA、B、C、D、E、Fの6チームです^^

Aチーム


体験を伝えるためには動画がいちばんだけど、動画は再生されないのでGIFアニメーションをつくるという斬新なアイディア。そういえばFacebookでGIFアニメーションを見かける事はないけれど、
ゴールをはっきりと「イベントへの集客」とすることで、シンプルでエッジのたった企画内容になっています。この動画ちょっと見てみたい・・・!


Bチーム


リーデル・ジャパンさんはお酒のマナーを大事にされているそうで、(未成年やドライバーの飲酒はもちろんNG)「20歳の誕生日においしいお酒を楽しむ」というイベント内容にはアンギャル氏も好反応を示されてました。企業のコンセプトにマッチしていてとても実現度の高い企画!参加者の思い出にも残る素敵なイベントですね↑↑


Cチーム


ペルソナを具体的にして、個人名をうちだしてリーチしていくのはとてもわかりやすいと思いました。共感も得やすそうです↑↑母数をふやすために、より公共性のあるテーマから入っていく手法は他の企業でも使えそうですね。
イベント後の参加者レポート内容が気になるところです。


Dチーム


とても話題性のある企画内容。「ロケミツ」みたいな感じでしょうか?
この場合は、「リーデルのブランドを保つ事」と、「人々の心をつかめる女の子の起用」がポイントになりますね。
直接人が来てお勧めしてくれるのはとてもインパクトがありそうです!


Eチーム


「ラピュタ」がテレビで放送されると、Twitterでみんながいっせいに「バルス!」と投稿することにヒントを得た企画。同じ瞬間に体験を共有できるソーシャルメデャイの特徴を活かして、リアルイベントとソーシャルメディアが連動するという内容でした。リーデルグラスならではの、バルスに代わる単語が何になるのか?一体感の演出がキモになりますね!


Fチーム


地域とのコラボレーション祭典!イベントの内容は落とし所を決めて募集すると実現性が増しそうです。地元のインフルエンサーを巻き込みながら、うまく仕掛けていくことができたらとても盛り上がりそうです。^^


まとめ

ご参加頂いた皆様、そしてリーデル・ジャパンさん、本当にありがとうございました。
ソシャマノートではこの「勝手にプロモーション甲子園」を「企画のワークショップ」として継続できるイベントにしたいと考えています。第一回目を終えて、わたしたち運営側の課題もたくさん見えてきました。

「参加者には経験」「企業にはアイディア」を残すことがこのイベントの価値です。より大きな価値を出せるよう、ワークショップのフレームをブラッシュアップしていきたいと思います。(いつか「企画の練習試合」が「本番試合」になっちゃうくらいのイベントにできたらいいな。)

詳細は確定していませんが第二回も開催することが決まったので、みなさん今後ともどうぞよろしくお願いいたします!o(*’u'*)o

ex01_05

2012年4月10日
by 上原 仁

タイプ別:思いのままに上司を操縦する方法(前編)

Date: 2012年4月10日

Author: 上原 仁

From: 74年生。滋賀県出身。神戸大学経営学部卒。現在は東京在勤。株式会社マイネット・ジャパン 代表取締役社長。事業領域はモバイルウェブ。 3万店舗が利用するモバイルASP - katy:ケイティや参加型ニュースサイト - newsing:ニューシングを運営。個人の専門は経営戦略、マーケティング

Categories: ソーシャルメディアお仕事活用術 | Permalink

 

 

こんにちわ!ソシャマノートのこのみです。桜も咲いて、すっかり春ですね!^^ 新卒社員の皆さん、ご入社おめでとうございます!若手社員の皆さんも、新たなステージを迎えて活躍の場がどんどん増えていることと思います↑↑そこで!今日は社会人として「お仕事を気持ち良くするためのコツ」を仁さん(弊社代表)から教えてもらいたいと思います。


「上司をうまく使う者が仕事を制する」

こんにちは。マイネット・ジャパンの上原です。
新卒社員の皆さんご入社おめでとうございます。そろそろ最初の研修を終えてそれぞれの職場に配属されている頃でしょうか。

今日は社会人としてごきげんに生きていくための巨大テーマ『上司』というイキモノの操縦術について考えてみましょう。もちろん、新卒2年目以上の若手社員も必見ですよ。

「上司をうまく使うものが仕事を制する」とはよく言ったものです。上司の持つ予算や権限を意のままに動かせたなら、上手くいけばステップアップになるし、失敗したら上司が責任を取ってくれるしいいことづくめです。


そうですね↑↑でも実際そうはいかない事の方が多いです・・・。特にソーシャルメディアみたいに「新しいモノ」を使ったプロジェクトは予算を通したり、価値を伝えるのとっても難しいよ。このみの場合はいつもそこでつまづきがちです。


確かにそうだね。そういう時は「モノ」に直接触れてもらうのが良いと思うよ。ソーシャルメディアだったら実際にアカウントを取って使ってもらえれば、企画もうんと通りやすくなる。


うん!そうしてもらえるととっても説明がしやすいです!でもどうやったら始めてくれるんだろ…?あまり最初から興味を抱いてないものを勧めるのはとっても難しい。


そういう時は、まず上司のタイプを知って対応を変えていくとスムーズにいくことが多い。


まずは上司のタイプを診断!あなたの上司はどのタイプ?

百戦錬磨の上司を好き勝手動かすのは若僧のあなたには至難の技。なのでまずは彼らをよく知るためにその生態をタイプ分けすることから始めてみましょう。上司というイキモノはざっくりと以下の4タイプに分かれます。

■Aタイプ: 肉食系 ガツガツ上司

気合あふれる攻撃的な上司ですね。営業系の部署に多く生息します。体育会系出身者が多く、若干昭和の香りがします。現場重視の姿勢でガンガン前に出てくれるのでとても頼りになりますが、気に入らないとガン詰めしてくる傾向があるので注意が必要です。好物は目標と達成。キライなものは屁理屈です。

■Bタイプ: クール系 テキパキ上司

いつも冷静で論理先行な上司です。管理系や技術系の部署によく見られます。理系的ですべて数字で表す姿は機械のような冷たささえ感じますが、好き嫌いで判断しないので能力の高い若手は公正に評価される良さがあります。好物は明確なルール。天敵は感情的な上司です。

■Cタイプ: 創作系 ヒラメキ上司

天真爛漫アイデアマンで部下とはトモダチになるタイプの上司です。企画系の部署で「課長になんかなりたくなかった」を口癖にしている上司がいたらビンゴです。何でもオープンにしてくれるので最初はありがたいのですがあまり面倒は見てくれません。上司の技を盗めるタイプの人には合うかも知れません。

■Dタイプ: 癒し系 ホンワカ上司

面倒見がよく縁の下の力持ちになってくれる上司です。バックオフィスや顧客サポート系の水が合います。何があってもにこにこ笑って許してくれるので部下に慕われますが、意識の高い若手には物足りないと思われることもしばしば。好物は飲みにケーションと部下からのありがとうです。

どうでしょう?自分の上司に当てはまるタイプは見つかりましたか?

もし見つからなかった場合はその上司がムッツリAタイプとか覆面Cタイプとかなこともあるので、解説文を参考にたくさん上司とお話してみてくださいね。じっくりインタビューすれば上司の生態がじんわりと浮かび上がってきます。

おお!このみの周りにもこの4つのタイプに当てはまる人がいます!


上司のタイプがわかったら、それぞれに合った操縦方法を使い分ける。


なるほどー!


さて、今回はここまで。後編ではタイプ別の操縦方法を交えながら、「タイプ別 上司にソーシャルメディアを始めさせる方法」を考えてよう。


仁さん、ありがとうございました。次回がとっても楽しみです!後編もよろしくお願いします!


c4767cc9183cee7b33f5b85f8f608a4f

2012年4月5日
by 辻 将也

「勝手にプロモーション甲子園」の企画ワークショップはなぜ成功したのか

Date: 2012年4月5日

Author: 辻 将也

From: マイネット・ジャパン 執行役員 CRM事業部長 / 2007年9月、マイネット・ジャパンに参画。多数の部門立ち上げを経験した後、現在は外食企業向け事業の責任者を務める。ソシャマノートブログでは、いつかこっそりネタエントリーを書こうと画策。

Categories: Facebookマーケティング, 勝手にプロモーション | Permalink

 

 
[ 読了時間:4分 ]
こんにちわ。ソシャマノート運営メンバーの辻です。今日は僕も3月29日(木)に行われた「勝手にプロモーション甲子園」についてレポートを書いてみようと思います。

第一回「勝手にプロモーション甲子園」 イベントレポート(前篇)| ソシャマノート 楽しいマーケティングのタネ

開催経緯や詳細などは上記レポートにもあがっています。
ソーシャルメディアマーケティング、特にFacebookを用いた企画アイディアを、実在企業の担当者になったつもりで立案&プレゼンしてもらうものです。今回はワイングラスブランドのリーデルジャパン様がモデル企業。ウェブ業界に長くいる方だと無敵会議の規模が小さい版とイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。

自分はこのイベントに写真係として参加。司会進行をするわけでもなく、ブレストをしてアイディアを出し合ったわけでもありません。だからこそ客観的な立場でイベント自体を見渡すことができました。

そんなわけで気づいた点を簡単にまとめました。

リアルとウェブの循環

全部で6チームに分かれてプロモーション企画を検討したわけですが、多くのチームでリアルでの活動を交えて認知度を高める動きが盛り込まれていました。

今までのプロモーションでよく見かけるのは、告知した情報をFacebook上で拡散させてリアルへの誘導(来店や購買)に繋げようとというもの。この場合「ウェブ→リアル」の一方通行です。

しかし実際に意識しないといけないのは「リアル→ウェブ→リアル」または「ウェブ→リアル→ウェブ」の循環構造だと思われます。それぞれのアクションが次のアクションに雪だるま式に関与していく仕組みをつくることで拡散に勢いと持続性を両立させるのです。

参加されていた方は、ほとんどその考えを自然に汲み取ったうえで企画内容をまとめておられました。

「イベント参加者」という立場

アイディアを出し合った参加者の皆さんはリーデルジャパン様の関係者ではありませんし、元々のファンだった方も少数、もちろん仕事として請け負っているわけでもありません。よってかなり自由な発想ができたのではと思います。

だからといって企業理念やサービスのことをまったく知らないままでは良質な企画が出てくるとも思えません。そこでとった手段が実際のワイングラスを用いたテイスティング体験です。

テイスティング

このテイスティングをプログラム内に入れたことで、広めるべき「体験」を参加者が鮮明に理解できたように思えます。皆さんの「おーーー!」という感嘆の声があちこちから聞こえてきました。「ワインに合わせてグラスをつくっている」というメッセージだけでは、ここまでの理解は得られなかったでしょう。

●柔軟な発想が可能な縛られない立場
●サービスについて理解できている立場

結果として上記2つの状態を共存させることができたのです。

エッジのたったコンテンツとは

ソーシャルメディア上で拡散させたいコンテンツにはとあるジレンマがあります。メッセージの本質に近付けば近付くほどユーザーに見向きされにくく、本質から離れれば離れるほど興味を持たせ易いということ。

長万部町、まんべくんのTwitterアカウントなんかはいい例ですね。注目を集めることには成功しましたが本来自治体が実現したかったことに適ったかは疑問です。

本当に伝えたい「コア」の部分と、拡散しやすい性質をもつ「エッジ」の部分をいかに組み合わせるかが、コンテンツ発信のカギになります。

ここで間違えてはいけないのは、コア部分がしっかりしているからこそエッジが立つということ。参加者の皆さんがあげてくれた様々なコンテンツの表現手段は、コアの部分をテイスティング体験で実感できたからこそエッジを立たせることができたのではないかと思います。

●美味しい店が「まかないメニュー」を出すからヒットする
●著名なブランドが「わけあり商品」を提供するから人が集まる

逆だと見向きもされませんよね。

自分からの報告は以上となります。
それぞれの企画の詳細については近日中にアップする後篇をご覧くださいませ。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました!